仲間っていうのは掛け替えのない宝物だ
何よりも大切で
一番に守りたいと思う
だからこそ強く
もっと強く
そう思えるんじゃないか?
月と太陽の物語
「明日が初任務だねぇ!」
「そうだな!新しい隊で任務するの楽しみだぜ!!」
俺はサニーと共同生活をすることになった。
最初の男だと知った時のショックは大きかったが、今ではすっかり打ち解けたと思う。
「任務ってどんなことするの?危険なこと?」
「任務ってのはランク分けされてて、ランクS〜ランクDまであるんだ。
ランクS、Aくらいになると多少危ないやつとかもあるな。
Bくらいはたまに怪我する程度だし、C、Dはそんな大した任務じゃねぇよ。
テロリストと戦うこともあるし、ただの救出作業だったりすることもあるし、仕事は幅広いぜ」
「へぇ!ボク達はどのくらいのランクをやるのかなぁ!?」
「俺達はまだ出来たばっかりの隊だからランクDかCだな。
まだこの隊の戦闘能力も分からないし、ポジションも決まってないからな」
「そっかぁ、楽しみだね!」
「いくら任務ランクが低いからって油断すると怪我するぞ、気をつけろよ?」
「はーい♪」
サニーは明るくていい奴だ。
妹のルナって奴とはまるっきり正反対だな…
そういえば年増恐竜はルナと相部屋だったな、うまくやってるのか?
その頃のルナと李苡
「……………」
「……………」
気まずい雰囲気に窒息寸前だった
まぁ、女同士だしなんとかなってるだろ。うん、平気へーき!
「明日に備えてそろそろ寝るか?」
「そうだね♪」
「ベッド1つしかないからサニー使えよ、俺は床で寝れるし」
「ダメだよ!ここはウィルくんの部屋だし、ボクが床で寝る!!」
いや、無理だろ。
男だって分かっててもこんな小さい女の子みたいな奴を床で寝かせて俺がベッド使うとか…
真の漢を目指す俺のプライドが許せねぇ!!
「俺は炎タイプだから身体の体温が高いんだ!だから布団被らなくても平気へーき!!」
「ボクだって氷タイプだから寒いって感じないし風邪もひかないの!だから大丈夫!!」
「お前は明日が初任務だろ?だから今日の疲れをゆっくりとって…」
「でも…ウィルくんを床で寝かすことはできないよ…」
「いいから!お前がベッド使って寝るんだ、わかったな?」
「あっ!だったら一緒に寝ればいいじゃん!!」
「………はい?」
え、何?男同士で?一緒に?寝るの?
まだ女と寝たこともない俺が?女装した男と?
それはあまりにも悲しすぎないか?
「…すまん、それは俺の青春の終わりを意味するものであって、また、新しい世界がひらけてしまう可能性が…」
「何言ってるの?」
「とにかく!それだけは!!駄目なんだ!!!」
「…やっぱりボクのこと嫌い…?」
「うっ…!」
あああああ!!そんなウルウルした瞳で…しかも上目遣いで…俺を見るなぁぁああ!!!
男だぞ!?いいか俺!!こいつは男なんだぞ!?
ピンクでサラサラな長いストレートな髪で、目はくりくりで、まつげ長くて、小柄で細くて可愛くて
声も高くて、めっちゃ俺の好みでも…!!
…あ、なんか一緒に寝てもいいかな
いやいやいやいやいや、駄目だろっ!?
なぁ俺の理性!俺を止めてくれよ!!過ちを犯す前に!!!
男同士だからこれはカウントされないかも…とか考えるな俺!!
本人が望んでるなら…とか思うな俺!!
ベッド1つしかないし…とか諦めるな俺!!!
「どうしたの?ウィルくん」
「えっ…!いや…!なんでもない!!」
「ねぇねぇ一緒に寝ようよ〜」
「だから…それは…俺の…青春が…世界が……!!」
「じゃあボクは床で寝るね」
「駄目だ!それは俺のプライドが…!!」
「も〜!これじゃラチが明かないよぉ!!」
そう言うとサニーは俺の腕を掴んだ。
あのトイレの惨劇の時も思ったけどこいつ、かなり力強い…!
多分俺が本気を出してもこの小さくて細い腕は振り解けないだろう…
「一緒に寝ようね♪」
そしてそのまま強引にベッドイン
嗚呼、さようなら青春、そしてこんにちは新しい世界…
「ウィルくん温かいねぇ」
「ソウデスカ…オレアッタカイデスカ…」
大丈夫…何もしなければカウントされない…はず……だよな…?